「ping」はとても重宝するコマンドなのでインフラ技術者で知らない人はいないでしょう。
単純な通信テスト以外にも様々な使い方ができます。
ここでは情シスでよく利用する使い方に絞って以下をご紹介します。
下記はpingが成功した例です。
応答が4回返ってきていますが、デフォルトで4回通信テストを行っているからです。
■コマンド
ping <IPアドレス>
※pingの後に半角スペースが1個入ります。
「バイト数」「時間」「TTL」の記載があれば、「応答が返ってきた」ことを示します。
このうち「時間」は意識してみるといいでしょう。
「< 1ms」の表示は「応答まで0.001秒以下」ということを示しています。
応答時間はネットワークの品質に関わります。
応答が早ければ良い、遅ければ悪いということですね。
経験上、LAN内の場合概ね1ms以下で応答があります。
これが拠点間などWANを経由する場合、30ms前後になることが多いです。
初めの1~2回目のみ応答がなく、その後ずっと応答が返ってくる場合もあります。
この場合、間に存在するスイッチなどのネットワーク機器のMACアドレス学習が
要因となっている可能性があります。
ランダムに応答が返ってこない場合、ネットワークが不安定であるなど、
極端に通信状態が悪い状態と考えられます。
Windowsパソコンはデフォルトでping応答をしないように設定されています。
Windowsのファイアウォール設定を変更することで応答するように変更できます。
pingについて、以下の呼び方も一般的です。
pingはデフォルトで4回で終了しますが、終了させずに連続して打つこともできます。
放っておけばpingが実行され続けます。
例えばサーバーの停止時に連続pingを打っておくことでサーバの停止を把握できます。
※応答がなくなると停止したと考えられますね。
サーバやパソコン、ネットワーク機器の起動時にも同様に利用できます。
■コマンド
ping -t <IPアドレス>
■中断方法
下記のキー入力で停止できます。
※「CTRL」を押しながら「C」キーを押す。
CTRL + C

pingで沢山の機器を監視したい場合、コマンドプロンプトでは限界があります。
そういった場合、「exping」というフリーソフトを利用してみてください。
エクセルやtxtからIP一覧をコピペでping対象にし、監視できます。
pingはIPアドレスの代わりにホスト名を指定して発信することもできます。
この場合、自動的に名前解決を行いpingが実施されます。
下記で名前解決されていることがわかります。
「mac01」が名前解決され、「10.68.162.220」にpingを投げています。
因みに名前解決ができない場合、pingを投げる前に「ホスト名が見つかりませんでした」
という旨のメッセージがでます。
情シスでは多くの機器を取り扱うので「ホスト名」でpingを実施できることはありがたいです。
pingに失敗した場合、返ってくる応答にはいくつか種類があります。
応答の内容に応じて把握できる情報がありますので、是非知っておきましょう。
最も低レイヤの問題と考えてください。
例えばLANケーブルが接続されていないなど、発信する端末側に原因がある場合が多いです。
この場合、下記の可能性が考えられます。
まず、ネットワークカード(NIC)が正常状態か確認してみましょう。
爪折れや半抜けなど、物理的な要素を確認してください。
発信側の端末ではなく、LANの先のHUB等に原因がある場合もあります。
LANケーブル、HUBの電源、リンクランプの状態も確認してみましょう。
ケーブルやHUBを別の機器で試してみることも有効ですが、
ループ等の別の問題を起こしてしまわないよう、知識に明るい方が確認すべきです。
pingをホスト名指定で実施し、名前が解決できなかった場合に出力されます。
遭遇した場合、IPアドレスでping応答があるか確認し、応答がある場合は
名前解決の問題であると切り分けられます。
この応答にはよく遭遇します。
単純に「端末が取り外された/電源が入っていない」場合がほとんどです。
その他のケースの場合もこの応答が表示されるため、下記に記載しておきます。
この返答の場合、ネットワーク機器上のARPテーブルにIPアドレスとMACアドレスのエントリが存在するが、応答がないということを示しています。
現在も端末にLANケーブルが接続され、電源が上がっていることを確認しましょう。
ネットワークの混雑により応答が遅延するケースもありますが、
デフォルトのタイムアウト値(4秒)に間に合わないケースは多くありません。
8秒で試すなら「ping 10.68.162.221 -w 8000」コマンドになります。
受信する側の端末やネットワークファイアウォールなどに
「パケットを破棄すると」判定され、応答がない場合もあります。
受信装置からすると「応答の痕跡を見せることもNG」なので破棄されて当然です。
ネットワークアドレスが誤っている場合、ネットワーク装置が「宛先ホストに到達できません。」メッセージを返すため、「ネットワークアドレスが原因ではない」ということがわかります。
この返答にもよく遭遇します。
入力しているIPアドレスに誤りのあるケースが多いです。
この応答となる理由は下記が考えられます。
ネットワーク装置でも、このIPアドレスに対する痕跡が見つかっていません。
存在しないIPアドレスの可能性があります。
※ネットワーク装置のMACテーブルにエントリが見つかっていない状態なので、
端末がネットワーク装置に長く接続されていない場合も起こり得ます。
「<IPアドレス>からの応答」のIPアドレスが、操作中の端末自身である場合、
デフォルトゲートウェイにも到達できていない可能性があります。
デフォルトゲートウェイ設定も確認してみましょう。
「<IPアドレス>からの応答」のIPアドレスが、途中に存在するネットワーク機器の場合、
「ルーターなどの機器が該当のネットワークアドレスを知らない」可能性があります。
少し詳しくいうと、ネットワークの経路情報がないということです。
例えば新拠点を追加したが、ネットワーク的に使えない状態であるケースが考えられます。
以上です。